並木中等教育学校への進学実績が高い小学校は!?出身小学校を調べました。
はじめに
つくば市にある茨城県立並木中等教育学校は、2008年に開校した公立中高一貫校です。
- 難関国立大学や医学部への高い進学実績
- 人間力を備えた次世代を担うリーダーを育成
- アクティブラーニング・探究活動・ICT教育など特色ある教育
- 私学と比べてかかる費用が安い
- 高校受験を避けられる
- 6年一貫で過ごすため同級生と仲良くなれる
ことなどから、茨城県内、特に県南・県西の小学生のなかで人気となっています。
多数の魅力ある並木中等教育学校へ多くの合格者を輩出している小学校はどこでしょうか。
並木中等教育学校生を多く輩出している小学校は?
2019年度に、並木中等教育学校に在学していた中学1年生から高校3年生までの在学者を出身小学校別に集計すると、以下のようになりました。
並木中等への進学者が6年間で30名以上の小学校
- つくば市立春日学園義務教育学校、竹園東小学校、竹園西小学校、吾妻小学校、手代木南小学校
並木中等への進学者が6年間で20名以上の小学校
- つくば市立桜南小学校、並木小学校、二の宮小学校、沼崎小学校、東小学校
- 牛久市立ひたち野うしく小学校
- 守谷市立松ヶ丘小学校、守谷小学校
並木中等への進学者が6年間で10名以上の小学校
- つくば市立谷田部小学校、松代小学校、島名小学校
- 阿見町立本郷小学校
- 牛久市立中根小学校
- つくばみらい市立陽光台小学校
- 土浦市立土浦小学校、大岩田小学校
- 守谷市立黒内小学校
※つくばみらい市立陽光台小学校は、2015年度開校のため4年度の実績です。
並木中等への進学者が6年間で6〜9名の小学校
- 土浦市立東小学校、土浦第二小学校、中村小学校、右籾小学校
- 牛久市立神谷小学校、向台小学校
- つくば市立柳橋小学校、茎崎第一小学校、栄小学校、栗原小学校
- 守谷市立御所ケ丘小学校、大井沢小学校、郷州小学校
- つくばみらい市立小張小学校
- 阿見町立阿見小学校、舟島小学校
- 龍ケ崎市立馴柴小学校
ここまでは、単純に並木中等教育学校に在籍している総数をくらべましたが、茨城県には子どもの人数が100名未満の学区から1000名を超える大規模な小学校まであります。小学校の規模を考慮するとどうなるでしょうか。
以下では、各小学校の2013年〜2018年度の6年生100名あたりの並木中等教育学校への進学者数を算出しました。
6年生100名あたりの並木中等への進学実績
並木中等へ100名あたり5名以上進学する小学校
- つくば市立みどりの学園義務教育学校、竹園東小学校、並木小学校、手代木南小学校、春日学園義務教育学校、竹園西小学校、柳橋小学校、吾妻小学校、桜南小学校
- つくばみらい市立富士見ヶ丘小学校
でした。このうちみどりの学園、富士見ヶ丘小学校は開校1年目の6年生の実績です。
並木中等へ100名あたり3名以上5名未満進学する小学校
- つくばみらい市立三島小学校、小張小学校、陽光台小学校
- つくば市立学園の森義務教育学校、東小学校、二の宮小学校、島名小学校、今鹿島小学校、沼崎小学校、栗原小学校、松代小学校
- 守谷市立松ヶ丘小学校
- 常総市立玉小学校
でした。このうち学園の森義務教育学校は開校1年目の6年生の実績、陽光台小学校は開校4年度分の6年生の実績です。
並木中等へ100名あたり2名以上3名未満進学する小学校
- 守谷市立守谷小学校、御所ケ丘小学校、黒内小学校
- 阿見町立本郷小学校
- つくば市立栄小学校
- 土浦市立東小学校
表にまとめると以下のとおりです。
計算方法 「2013~2018年度の6年生の総数」は、各小学校の2013~2018年度の5月1日現在の6年生の総数です(茨城県教育委員会公表の資料から計算しました)。 「2019年度並木中等教育学校在学者数」は2019年度の在学者数(6学年の合計)です(並木中等が公表している資料から計算しました)。 「2019年度並木中等教育学校在学者数」を「2013~2018年度の6年生の総数」で割り100をかけた数値が「小学6年生100名あたりの進学者数」です。
ここからは、各小学校6年生100名あたりの並木中等教育学校へ進学する児童数から、並木中等教育学校へ進学実績が高い小学校の傾向を自治体別に見ていきます。
並木中等教育学校への進学実績が高い小学校は!?
つくば市の傾向
つくば市で並木中等教育学校への進学実績の高い小学校は、
- 言わずと知れた竹園東小学校・竹園西小学校・手代木南小学校・春日学園・吾妻小学校
- 並木中等に近い並木小学校・桜南小学校
- 開校して間もない、みどりの学園・学園の森義務教育学校
- 落ち着いた住宅地にある東小学校・二の宮小学校
- つくばエクスプレス万博記念公園駅に近い島名小学校などでした。
つくばみらい市の傾向
つくばみらい市で並木中等教育学校への進学実績が高いのは、つくばエクスプレスみらい平駅近くの新興住宅地に開校した陽光台小学校・富士見ヶ丘小学校、
同じくみらい平駅近くの伝統校、小張小学校でした。
三島小学校は2020年3月に閉校し、現在は伊奈小学校の学区となっています。
守谷市の傾向
守谷市において並木中等教育学校への進学実績が高いのは、
つくばエクスプレス守谷駅周辺の松ヶ丘小学校・黒内小学校・守谷小学校、関東鉄道常総線新守谷駅近くの御所ケ丘小学校でした。
常総市・阿見町・土浦市の傾向
常総市において並木中等教育学校への進学実績が高いのは関東鉄道常総線玉村駅から650mのところにある玉小学校でした。
阿見町からは、JR常磐線荒川沖駅から2km弱のところにある本郷小学校、土浦市からは、並木中等まで3.7kmのところにある東小学校がランクインしました。
全体的な傾向
並木中等教育学校への進学実績が高い小学校は、以下のような傾向が見られました。
- つくばエクスプレス・常総線の駅に近いところにある小学校
- 特に守谷・つくばみらい・みどりの・研究学園・万博記念公園駅周辺の新しく開発が進んでいる地域
- 並木中等教育学校からの距離が比較的近い小学校
- 昔から教育熱心な方に人気の地域にある小学校
中学生のお子さんが1人で通うことを考えると、並木中等へのアクセスが良い地域や公共交通機関を使いやすい地域の小学校からの進学実績が高くなるのは当然かもしれません。
また、つくばエクスプレス沿線の新興住宅地は、教育環境を重視して選ぶ方も少なくないようです。
月並みなまとめですが、交通の便も、ご家庭の教育への関心も、並木中等教育学校への進学実績と相関関係がありそうです。
並木中等教育学校への進学を検討されている方の参考になりましたら幸いです。
なお、並木中等教育学校の大学進学実績に興味がある方はこちらもご参考ください。