つくば市公立中学校から人気の進学先とその割合を学校ごとに調査しました

はじめに

茨城県南の最難関高校である土浦一高や竹園高校への出身中学別合格者割合はこちらの記事で、難関高校(土浦二高・牛久栄進高校・水海道一高・下妻一高)への出身中学別合格者の割合はこちらの記事でみてきました。

今度は各中学校における最難関高校と難関高校の入学者の割合を検討してみます。

以下では、土浦一高または竹園高校入学者の割合をグラフ上に水色で示します。

また、土浦二高・牛久栄進・下妻一高・水海道一高校のいずれかへの入学者の割合をグラフ上にオレンジ色で示します。

なお、ここでは、土浦一高と竹園高校を「最難関」土浦二高・牛久栄進・下妻一高・水海道一高校を「難関」と呼ぶことにします。

また、「最難関」「難関」以外の進路へ進んだ人数の割合をグラフ上にグレーで示します。

※データは、各高校が2019年9月現在公表している資料のうち、高校2・3年生の2学年分の在学者数から算定しました。

土浦第一高校・竹園高校合格者が土浦二・牛久栄進・下妻一・水海道一高合格者よりも圧倒的に多い吾妻中・竹園東中・春日学園・手代木中

吾妻中出身者は「最難関」合格者(34%)が、「難関」合格者(11%)の3倍以上、

竹園東中と春日学園出身者は「最難関」合格者(32%、28%)が「難関」合格者(14%)の2倍以上であり、

吾妻中・竹園東中・春日学園出身者は「最難関」合格者の割合が圧倒的に多いという傾向が見られました。

手代木中出身者は、「最難関」合格者が「難関」合格者の割合より多い傾向がありました。

また、竹園東中・吾妻中・春日学園・手代木中は、「最難関」または「難関」に合格する人が全体の40%以上を占めていることが分かります。

これらより、非常に優秀な層が厚い中学であり、中堅層よりも優秀な層がマジョリティであることが推察されます。

※ここでの「最難関」は土浦一高と竹園高校、「難関」は土浦二高・牛久栄進・下妻一高・水海道一高校を意味している。

土浦第一高校・竹園高校合格者と土浦二・牛久栄進・下妻一・水海道一高合格者の割合がほぼ同じ並木中・谷田部東中

並木中と谷田部東中出身者は「最難関」合格者がそれぞれ19%、15%、「難関」合格者がそれぞれ19%、13%であり、「最難関」合格者が「難関」合格者とほぼ同じ割合でした。

そして、「最難関」または「難関」に合格する人が並木中は38%、谷田部東中は28%でした。

※ここでの「最難関」は土浦一高と竹園高校、「難関」は土浦二高・牛久栄進・下妻一高・水海道一高校を意味している。

土浦二・牛久栄進・下妻一・水海道一高合格者の割合が比較的高い大穂中・豊里中

「難関」合格者が大穂中は24%、豊里中は26%であり、他の中学に比べて高い割合でした。

そして、「最難関」または「難関」に入学する人が大穂中は29%、豊里中は33%でした。

「最難関」または「難関」、というくくりでは、並木中、谷田部東中と大差はありませんが、その内訳は異なることが分かります。

大穂中、豊里中は中堅層が厚い中学と言えるかもしれません。

※ここでの「最難関」は土浦一高と竹園高校、「難関」は土浦二高・牛久栄進・下妻一高・水海道一高校を意味している。

桜中・谷田部中・高山中・茎崎中・高崎中・秀峰筑波中は?

桜中、谷田部中、高山中、茎崎中、高崎中、秀峰筑波中出身者は「最難関」「難関」への合格者の割合が9~21%でした。

みどりの学園・学園の森義務教育学校は?

みどりの学園・学園の森中学校については、2018年度開校でデータが少ないため今回は算定対象外とさせていただきました。ご了承ください。

まとめ

竹園東中・吾妻中・手代木中・春日中は土浦一高と竹園高校に合格する人の割合が土浦二高・牛久栄進・下妻一高・水海道一高に合格する人の割合よりも高く、非常に学力が高い層が厚いことが分かりました。

並木中・谷田部東中は土浦一高と竹園高校合格者が土浦二高・牛久栄進・下妻一高・水海道一高合格者とほぼ同じ割合でした。

つくば市内の公立中学校のうち、8校(竹園東中・吾妻中・手代木中・春日中・並木中・谷田部東中・大穂中・豊里中)は「最難関」「難関」へ合格する人の割合が28〜47%でした。

また、6校(桜中・谷田部中・高山中・茎崎中・高崎中・秀峰筑波中)は「最難関」「難関」へ合格する人の割合が9~21%でした。

※大穂中、茎崎中については土浦一高入学者のうち各学年の内訳が不明のため推定値で計算しています。
※便宜的に「最難関」は土浦一高と竹園高校、「難関」は土浦二高・牛久栄進・下妻一高・水海道一高校を意味しています。