【茨城県高校入試】内申点事情

茨城県公立高校入試の点数について

茨城県公立高校入試において、学力検査得点、つまり入試当日の得点は500点(英数国理社各100点)です。

そして調査書の評定、すなわち内申点は135点です。その内訳は、中一9教科×5点、中二9教科×5点、中三9教科×5点です。

東京都などでは実技科目の評定を倍にするなどの傾斜がかかっていることがありますが、茨城県ではどの教科も平等に扱われています。

また、中一から中三まで内申点の対象になるのも茨城県の特徴です。

学力検査得点と内申点がどのように扱われるかは、このあとみていきます。

募集人員数

共通選抜募集人員数 = 定員 - 特色選抜合格者数

土浦一高など特色選抜を行なっていない高校では定員320名をすべて共通選抜で募集するということになります。

ここで、共通選抜は通常の入試でありすべての公立高校で行われます。

これに対し特色選抜は、一部の高校で、文化、芸術及び体育等の分野において優れた資質・実績を有する者を対象とするものです。

以下では共通選抜での内申点の扱いについて解説していきます。

共通選抜では、A群選抜、B群選抜が行われます。

A群選抜

(ア)学力検査の得点合計(500点満点)の高い順位に並べる。
(イ)内申点(135点満点)の高い順位に並べる。

(ア)の順位が募集人員数の80%以内、かつ(イ)の順位が募集人員数以内にある者をA群とし原則として合格。残った者をB群とする。

土浦一高を例に挙げてみてみると、

学力検査の得点だけ並べた順位が256位以内(定員320名の80%以内)であり、かつ内申点だけで並べた順位が320位以内であれば、A群として合格となります。

残った人がB群となります。

B群選抜

B群選抜合格者数 = 共通選抜募集人員数 - A群合格数

B群の中から募集人員の残りを選抜します。

学力重視の選抜と調査書重視の選抜があり、その比率は、20:80~80:20の間で各高校で決められている。

土浦一高の場合、学力重視選抜:調査書重視選抜=80:20です。

仮にA群合格者を240名とします。

B群は320-240=80名であり、

80名中64名を学力重視選抜、16名を調査書重視選抜で選びます。

まとめ

茨城県公立高校入試の共通選抜についてみてきました。

  • 茨城県公立高校入試において内申点は中一〜中三までの成績が対象。また実技科目の割合が特段高い訳ではない。
  • 共通選抜では、当日の入試の得点が募集人員の80%以内であり内申点が募集人員の100%以内の順位であれば、合格となる(A群)。
  • 内申点を重視する選抜による募集人員数は各高校により異なるが、「共通選抜の募集人員数-A群合格者数=B群選抜者数」の20〜80%以内である。
  • 特色選抜は文化・スポーツ・芸術等で優れた者を対象とする選抜であるが、実施しない高校もある。

※情報は2019年9月現在のものです。最新の情報については茨城県教育委員会のホームページ等でお確かめください。