土浦一高と並木中等教育学校の大学合格実績の比較
はじめに
並木中等教育学校は、つくば市にある公立中高一貫高で、教育熱心な家庭に人気となっています。
中学受験して並木中等を目指すか、公立中から土浦一高を目指すかを検討される方も少なくありません。
今回、土浦第一高等学校と並木中等教育学校の大学合格実績を比較してみました。
並木中等教育学校は、創立から6年度の卒業生が出ていますので、1期生から6ヶ年、つまり2014〜2019年度入試の6年度合計の合格実績を比較していきます。
2014~2019年入試 並木中等教育学校・土浦一高 国立大学合格者数 ※6年度合計(実数)
並木現役 | 並木浪人 | 土一現役 | 土一浪人 | |
東大 | 28 | 4 | 59 | 58 |
北大 | 18 | 4 | 34 | 22 |
東北大 | 25 | 4 | 72 | 52 |
筑波大 | 94 | 14 | 207 | 90 |
一橋大 | 3 | 0 | 6 | 10 |
京都大 | 8 | 2 | 25 | 18 |
大阪大 | 5 | 1 | 18 | 7 |
国立大学合計 | 351 | 72 | 727 | 454 |
国立大学医学部医学科 | 32 | 11 | 36 | 71 |
慶應義塾大 | 41 | 8 | 76 | 133 |
早稲田大 | 73 | 16 | 143 | 247 |
なお、2019年度の土浦一高の在学者数は952名、並木中等教育学校は459名(高1~高3合計)であり、土浦一高は並木中等の約2倍の規模といえます。
合格者を単純に比較すると、当然土浦一高に軍配が上がります。
そこで、並木中等の実績を約2倍にして比較して比較してみましょう。
2014~2019年入試 並木中等教育学校・土浦一高 国立大学合格者数 ※6年度合計(在学者数に配慮した比較)
下の表は、土浦第一高校の在学者の規模が並木中等教育学校(高1~3年生)の二倍であることから、両者の比較のため並木中等の大学合格者数を二倍にしています。
並木現役(※2倍値) | 並木浪人(※2倍値) | 土一現役 | 土一浪人 | |
東大 | 56 | 8 | 59 | 58 |
北大 | 36 | 8 | 34 | 22 |
東北大 | 50 | 8 | 72 | 52 |
筑波大 | 188 | 28 | 207 | 90 |
一橋大 | 6 | 0 | 6 | 10 |
京都大 | 16 | 4 | 25 | 18 |
大阪大 | 10 | 2 | 18 | 7 |
国立大学合計 | 702 | 144 | 727 | 454 |
国立大学医学部医学科 | 64 | 22 | 36 | 71 |
慶應義塾大 | 82 | 16 | 76 | 133 |
早稲田大 | 146 | 32 | 143 | 247 |
現役生
現役生は、東大・北大・一橋・慶應大・早稲田大の合格者の割合においては土浦第一高校と並木中等教育学校は大差がないことが分かります。
また同じく現役生は、東北大・筑波大・京都大・大阪大・国立大学合計については土浦一高のほうが合格者の割合が高くなっています。
反対に、現役生で国立大学医学部医学科の合格者の割合は並木中等が約2倍となっています。
浪人生
浪人生については、どの大学も土浦一高に軍配が上がりました。
現役生で並木中等のほうが合格者の割合が高かった国立大医学部医学科においても土浦一高がその約3倍でした。
並木中等は、創立期には浪人生がいないため、通常期よりも母数が小さくなりますが、それでも浪人生の合格者の割合は圧倒的に土浦一高が高いと言えるでしょう。
ただ、並木中等よりも土浦一高の合格実績がよい、と単純に言えることではなく、土浦一高は浪人をいとわないチャレンジ志向、並木中等は現役志向、とも言えるかもしれません。
まとめ
土浦第一高校と並木中等教育学校の大学合格者数6ヶ年分を比較してきました。以下のことがわかりました。
- 現役生については、旧帝大の合格者数の割合において並木中等と土浦一高がほぼ同じか、土浦一高のほうが高い。
- ただし現役生の国立大学医学部医学科合格者数の割合については並木中等が約2倍と非常に高い。
- 浪人生については土浦一高の方が圧倒的に合格割合が高い。